減りゆく弾数に焦らされたゲーム「バイオハザード」

中学の時、クラスメートが興奮気味にあるゲームを差し出して「貸してやるからやってみ」と言ってきました。

そこのは目から血が流れる不気味な絵が……。

私は怖いゲームなのか問うたのですが、友人は何も言いません。

とにかくやれば面白さが分かるからやってみ、としか言わないのです。

しかたかく友人に無理やり貸される形で家に持ち帰ったのですが、やってみてびっくり仰天でした。

怖い、というよりも面白い。

閉ざされた洋館の中で、ゾンビと戦うという基本的な設定は最高です。

逃げるに逃げられない状況の中、どのようにしてこの危機を脱するのか。

それを考えるだけでもワクワクしました。友人が強く薦めてくるのも納得です。

もちろん謎解きの要素も素晴らしく、些細なヒントから道を切り開いていく内容も最高でした。

そして弾数に制限があるところが痺れましたね。

同種のアドベンチャーゲーム「トゥームレイダース」には、通常の拳銃であれば弾数の制限はありません。一万発でも十万発でも好きに撃つことができます。

しかしバイオハザードは違いました。「ハンドガンの弾」というアイテムを取らないと、銃を撃つことができなくなるのです。

当然最初は不慣れなので、とにかくゾンビを見つけると見境なく拳銃を撃っていました。

照準も定めずにとにかく撃つだけなので、やがて弾数が減り、ゼロになり……。

この追い詰められていく感覚がたまらなく面白かったです。

もっとも、弾数が減ってもコンバットナイフがあるので対応は可能なんですけどね……。

一方でゲームに慣れてくると、今度はタイムアタックが始まります。

あれほど恐怖を感じたゾンビはただの置物になり、減りゆく弾数に恐怖を感じていたあの頃の私はもうどこにもいませんでした。

2時間を切ってクリアする。ナイフだけでクリアする、と自らに制約を課してプレイしていたように思います。

後にゲームは大ヒットを記録し続編が数多く作られましたが、やはり第一作のあの閉鎖的な空間による恐怖感には勝てませんね。

内容自体の長さは続編と比較すると短く感じてしまいますが、ゲームとしての面白さをギュッと濃縮した感じなのはやはり第一作でしょう。

個人的には、初作にして既に最高傑作のゲームだったと思っています。

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